こんにちは, 土蜘蛛みやこです.
社会人生活を始めて数ヶ月で気付いたことは, 私の職場には育ちの良い人が多いということです.
県内(ド田舎ですが…)においては一応名の知れた職場なだけありました.
私の同期は, 両親が若く健在であり, (出身高校・大学から察するに)裕福な家庭が多かったです.
確かに彼らが人には言えぬ家庭事情を隠し, 多額の奨学金を抱えている可能性も否定はできません.
しかし, 彼らと話をしていて気が付いたことがあります.
私の生まれ育った家庭, 特に父親が普通ではなかったことです.
社会人になって初めて私は, 自分が虐待を受けていたことに気が付いたのです.
父親は私が大学4年の時に亡くなり, 死後数年が経過したため, 私が受けてきた虐待エピソードを幾つかご紹介したいと思います.
虐待エピソードは無限に生えて来るため, 適宜紹介していきたいと思います.
(1)毎週のように宗教施設に連行される
少し盛りました().
私が幼い頃, 両親は当時キリスト教を信仰していたため, 毎週のように教会に連れて行かれました.
遊びたい盛り, 友達のクラブ活動が休みの日曜日を教会に奪われることは地味に辛いことです.
しかし, それ以上に嫌だったことは両親が教会の行き帰りに必ず喧嘩をすることです.
父は人間関係がド下手なため自身が教会で孤立していることに苛立ち, 私と母に八つ当たりをしてきました.
私の住む団地から教会までは往復2時間程度かかり, 私史トップクラスの地獄の時間でした.
父は人間関係を理由に複数の教会を転々としていたため, それにも付き合わされました.
途中から母は教会に行かなくなりましたが, 私は父に中学3年まで教会に連行され続けました.
また, 教会は非常に律法的であり, 子供たちが娯楽とすることの多くを禁じられました.
例えば, ポケモンやハリー・ポッターなどのアニメや映画を禁止されました.
今考えると思想も少し過激であり, 小学生に対して天皇制を批判する講義をしていました.
現在の私が周囲とずれた価値観・宗教観を持つ起源はここにあるのかもしれません.
(2)酒の飲み過ぎで大便を漏らす
私の父は酒癖が死ぬほど悪いです.
父は酒を飲むと必ずと言っていいほど母と喧嘩をします.
喧嘩をした後は, 必ず私に隣で一緒に寝るように強要してきました.
当時の私は父に萎縮していた上, 酒臭く, この時間が一番最悪でした.
また, 酒を飲み過ぎて風呂場で転倒し, 骨折して数ヶ月働けなくなったこともありました.
タチが悪いのが, 父親が骨折した理由を酒の飲み過ぎで全く覚えていなかったことです.
更に, 酒の飲み過ぎで大便を漏らして家に帰ってきたこともありました.
だから私は今でもお酒と飲み会が大嫌いで, 反射的に酒好きの人間を拒んでしまいます.
(3)死んだフリで救急車を呼ぶ
私の父親は30代前半までは営業職として働き, バブルという時代も追い風となり, 好成績を収めました.
しかし, ある時に父は職場の上司から「達成したノルマの一部を新人に譲れ」と言われたそうです.
父は無意味なプライドが高く, このことに怒り, 母に相談することもなく仕事を勝手に辞めてしまいました.
それからは仕事が全く上手く行かず, 転職を繰り返し, 他に八つ当たりをする毎日でした.
この八つ当たり方法が最悪で, 私が特に嫌だったのは家族と関係ない人間にもあたることです.
私たち家族は団地に住んでいましたが, 団地の駐輪場に「バカ〇〇は生きている価値がない」(〇〇には父親の名前が入ります)という貼り紙を父自らしていました.
仕事が遅くなった日には大声で「バカ〇〇死ね」といった暴言を吐き, 同じ団地に住む方から何度も苦情を頂きました.
また, 父はよく私たち家族に構って貰いたくて死んだフリをしていました.
私たちは度重なる父の死んだフリに呆れ, やがて無視するようになりました.
そして, 父は家族に無視される余り, 死んだフリで救急車を父自ら呼びつけたこともあります.
意味がわからないですよね.
私は小学生ながら, 私たち家族はまだしも関係のない人間を巻き込むのはやめてほしいと思っていました.
当時の私は父が恐いというよりも, 父が家族と関係のない他人に迷惑をかけることを恐れていたのです.
原因論的な考え方ですが, 私がやたら萎縮する性格になった原点はここにあるかもしれません.
この頃に比べたらパワハラ上司なんてヘッチャラですね.
(4)自分の親の介護を人任せにする
私の父方の母(私の祖母)は, 私と両親が暮らす団地から1 km程度の場所に住んでいました.
私が中学生の時に祖母の認知症が悪化し, 父は祖母と同居がしたいと言い始めました.
同居を始める前, 父は「俺が婆の面倒を全部見るから」とか言っていました.
しかし, いざ同居をすると介護の殆どを母と私に任せていました.
父に介護をさせようとすると, 「俺は婆に虐待されたから面倒みたくない」とかほざくのです.
こうして私は幼くしてヤングケアラーとなりました.
祖母は風呂に入る度に大便塗れにするため, 本当にストレスが溜まりました.
この時期に私はアトピーが悪化して寝たきりになり, 母には本当に迷惑をかけました(感謝).
(4)おわりに
私は亡き父のことを悪く言いたくありませんでしたが, 正直言ってこの程度のことはブログで言われても仕方がないと思います.
しかし, 貧しいながらも私を大学まで行かせてくれた父に本当に感謝していることも事実です.
父は幼い頃から出来の良い弟と比較され, 虐待を受け, 学校では虐めを受けてきました.
父も自然淘汰の犠牲者であり, 若いうちに正常なマインドを形成できずに人生を苦しんだ者の一人です.
ですが, 私は父に結婚して子供をつくる資格はないとも思っています.
自分を満たすことすらできない人間が他を満たすことなどできないのです.
結婚と子作りは, 自らの精神的な課題を克服し, 自分を満たせるようになって初めてするべきものと考えています.
政府は少子化対策として無闇に子供を増やそうとしていますが, それに伴って自らの精神的な課題を克服していない親とその親に育てられる不幸な子供が増えていると思います.
私のような化け物メンタルがあれば良いのですが, 全ての子供がそうではないため, 不幸な子供が増えるくらいなら安易な少子化対策などすべきではないと思います.
生立ちに恵まれた弱者の痛みのわからない人間が国の政策を担ったところで, 弱者を救える筈がないのです. 結局は金持ちがより富を蓄えるための政策になり, 我々弱者は搾取されるままです.
もし, このブログを見ている方で結婚と子作りを検討されている方は, まず自分が精神的な課題を克服できているか再度考え直して頂きたいです.
そして, このブログを見ている方で現在家庭環境に悩まれている方へ.
まず, 自分が虐待を受けていること, ヤングケアラーであることに気が付くことが重要です.
その事実に気が付くことなく声を上げなければ, 自身の痛みに誰も気付いてはくれません.
マトモに取り合ってくれる人間はごく僅かですが, それでも希望はあるため, 根気強く探してください.
また, 虐待やヤングケアラーによって自らの夢を諦めないでください.
自分のことを不幸と決めつけて, あなたの可能性を自分で捨ててしまうことはやめてください.
諦めなければ必ず道は開けます. あなたにしかない「付加価値」が必ずあるからです.
あなたが乗り越えてきた「痛み」は必ず誰かの助けになります.
こうして私と共に, 土蜘蛛の都(弱者が見捨てられない楽園)を築いていきましょう.
夢をお持ちの方は(1)黒谷ヤマメという存在, (5)社会不適合者”みやこ”の「対パワハラ上司マニュアル」その2も是非見て頂きたいです.